東北摂食嚥下リハビリテーション研究会

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11/12(日)に東北摂食嚥下リハビリテーション研究会の研修会に参加してきました。

テーマは「地域とつなげるチームアプローチ」でした。

 

東北中の医師・歯科医師・管理栄養士・ST・PT・OT等が集まり、摂食嚥下について様々な視点での考え方や研究データ、連携の取り方などを学びました。

 

日曜日にもかかわらず、約660名もの医療従事者が集まり、「摂食嚥下」がいかに重要視されているのかを改めて感じた機会でした。

 

まず、小児の摂食指導や新宿区の地域連携の取り組みを伺う特別公演と基調講演がありました。

地域医療はMultidisciplinary Team Model(多職種チームモデル)ではなくTransdisciplinary Team Model(相互乗り入れチームモデル)を導入し、ご利用者のニーズを今関わっている事業者でどのような役割分担をして包括的なサポート体制を形成していく必要性があります。そのために共通のフォーマットの作成や手順の明確化をし、それを多職種が参加するグループワークを通して活用していくことができる環境を形成していくことが重要であるとのお話でした。行政も巻き込みながら行うことでより地域の特性を組み込んだ独自の体制が構築していけるのではないかと改めて実感しました。

 


【Multidisciplinary Team Model(多職種チームモデル)】

医師と他職種との間で情報交換や協調を行うが、他職種との議論は最小限。主治医の責任が明確であり、運営は効率的。他職種間の意見交換が少ない。

【Transdisciplinary Team Model(相互乗り入れチームモデル)】

意見交換ばかりでなく、多職種間の相互乗り入れで治療を行う。患者の必要性がまず存在しており 、その必要性を関係する医療者で区分して担当する。医療者は状況に応じて役割が変動するため、包括的治療を行う場合に有効と言われている。


 

また、在宅医療でのVE(嚥下内視鏡)の道具や方法、仙台市の現状も伺うことができました。

パンでの窒息が増えていること。老健では70%程度の方が嚥下障害をお持ちであること、喉頭ファイバーと電子スコープの差や消毒方法など普段伺うことができない貴重なお話をたくさん拝聴しました。

大崎市でも定期的な研修が行われており、このような取り組みがどんどん広がり横のつながりを増やしていくことでシームレスな連携につながっていくのだと感じました。

 

ひばり訪問看護ステーションにも2月より言語聴覚士が入職し、さらにリハビリテーション部門がパワーアップします!このような貴重な機会での情報を最大限に活かし、ひばりらしく地域の皆様に様々な形で貢献していきたいと考えています!これからイベント様々なイベントを予定していますのでお楽しみにしてください!