ひばり訪問看護のパーキンソン病コラム(4)

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進行性の指定難病であるパーキンソン病のコラムです!

今回は治療法についての記事です!

 

話題のiPS細胞治療などの最新の研究なども紹介していきたいと思います!

 

パーキンソン病の主な治療方法は薬物療法リハビリテーション手術療法があるようです。

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【薬物療法】

薬物療法では、ドーパミンの役割や量などを調整する目的の効用を持った薬がたくさんあります。

詳しく知りたい方はこちらへ…

http://www.akira3132.info/parkinson_medication.html(←様々な種類の薬がのっています!)

http://www.parkinson.jp/treatment/feature.html(←特徴や副作用が見やすくまとまってます!)

 

※治療上の注意点※

自己判断による中止は厳禁!効果が現れるまでに時間がかかることや、副作用で精神症状・吐き気などの消化器症状が現れる場合もあるようです。また、長期間飲んでいると効果が低下してくる場合もあるので、自己判断で薬を中止することは危険と言われています。

急に薬を中止することで、悪性症候群といわれる高熱、体の硬直、意識障害など重い症状が現れることもあるようです!

 

 


【リハビリテーション】

運動症状が現れるパーキンソン病では、様々な運動療法を実践することで、病状の安定や緩和、日常生活の質の向上を図ることが可能と言われています。

 

パーキンソン病では、病気の特性で筋肉の柔軟な対応(協調的な収縮)が困難となることで、重心のコントロールや、バランス調整がうまくできなくなってしまいます。

それに加え、本来持っていた特有の身体の使い方とのネガティブな運動学習により、よりいっそう動くのが大変になってしまうこともあります。

進行性の病気のため、運動療法以外にも、外的刺激(リズム・目印・環境設定)によってカバーすることも重要となります。

 


【手術療法】

パーキンソン病の手術療法は2種類あるようです。

 

「破壊術」…脳の一部を熱で破壊する熱凝固手術

「刺激術」…脳の深部に電極を埋め込んで持続的に電気刺激する脳深部刺激療法(DBS)

 

どの手術にもやはりそれぞれメリットとデメリットがあったり、場所によっては熱凝固手術ができない場所もあるようです。主治医によって、患者さんの症状や状態などを考慮した、最適な手術法が選択されます!

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【再生医療/iPS細胞による治療】

患者自身の皮膚などから作ったiPS細胞を、ドーパミンを分泌する細胞に分化させ、移植治療をするという方法が、現在では極めて有望な治療方法と考えられているようです。

過去には、マウスiPS細胞から作り出した神経細胞を使って、パーキンソン病のラットを治療することに成功したという研究もあります。

患者自身の皮膚などからiPS細胞を作れば、拒絶反応が出現せずに移植治療ができると期待されていますが、安全性に関してはまだ不明な点もあり、日本を始め世界中でより安全なiPS細胞の作製法が研究されています!

 

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2012年に、慶應義塾大学と順天堂大学が共同で、パーキンソン病患者からiPS細胞を作製し、パーキンソン病の病態メカニズムを再現することに成功しました。この研究成果は、病態解明と根本治療につながると期待されています。

慶応大など、パーキンソン病患者由来iPS細胞で病態メカニズムの再現に成功
慶應義塾大学は10月10日、順天堂大学の協力を得て、パーキンソン病患者からiPS細胞を作製し、病態メカニズムを再現することに成功したと発表した。

 

こんな記事もあります!!加齢黄斑変性の次はパーキンソン病!!

「iPS細胞でパーキンソン病治療 来年1月にも臨床研究を申請へ 京都大」

iPS細胞でパーキンソン病治療 来年1月にも臨床研究を申請へ 京都大(1/2ページ)
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ったパーキンソン病の治療を目指している京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授らのグループは6日、ヒトのiPS細胞から安全で効率…

 

今後もこうした研究もどんどん進んでいくことで、少しでも多くの方が助かるといいですね!!

 

 

さて、次回はパーキンソン病の「リハビリテーションの捉え方」をコラムにしようと思います!お楽しみに!!