【パーキンソン病の在宅リハビリ】

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今回は、神経難病と言われる病気の中でも多くみられる、パーキンソン病の方の在宅でのリハビリをご紹介します。
パーキンソン病は脳内でのドーパミンという物質の不足が影響して起こる病気と言われています。原因ははっきりとわかっていません。
【パーキンソン病の特徴】

■歩幅が狭くなる
小刻み歩行といって、歩き方が小股になってしまいます。

■足が前に出にくくなる
すくみ足といって、歩き出すときに足が前に出にくくなります。

■手足が震える
安静時振戦といって、何もしていないときに手足が震えてしまいます。

■前屈みの姿勢になる
前屈みの姿勢なってしまい、転びやすくなります。

■表情が少なくなる
仮面様顔貌といって、表情が少なくなってしまいます。

■筋肉がこわばる
筋固縮といって、全身の筋肉が硬くなってしまいます。

などの症状があります。
他にも症状はありますが、実際の現場でよく見る症状は記載した様な症状が多いです。

【パーキンソン病のリハビリでのポイント】

■全身のリラクゼーション
固まった筋肉を緩めます。関節が固まらないように普段動かしていないところも動かします。

■目的を持った動作の練習
例えば、座ったまま「足を持ち上げる運動をしてください。」というよりも、「膝を胸に付けるように動かしてください。」という伝え方をすると「膝を胸に近づける」という動きをするために全身を使おうとします。さらに脳の働きも変わってきます。このような動きの練習が、有効なことが多いです。

■リズミカルな運動
歩く練習をしているときに、すくみ足で足が前に出にくくなってしまいます。「1、2、1、2」とリズムをつけての運動をすると、足が出やすくなります。

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パーキンソン病は転倒しやすくなる病気です。自宅内の手すりの設置や、住宅改修、杖などの補助具の利用も考える必要があります。
気になる症状がある場合や、生活でお困りの場合は、主治医の先生やケアマネージャーさん、担当のリハビリの方に相談してみてください。
また、ひばり訪問看護ステーションでも、パーキンソン病の方のリハビリに対応しておりますのでお気軽にご相談ください。