7/24(月)に社内研修を行いました。
テーマは「不眠症と睡眠」です。
現在、わが国では成人のおよそ5人に1人が睡眠の問題を抱えていると言われています。
社会背景としては、高齢化や夜型化の加速、ストレスを抱えやすい環境が要因とされています。
睡眠不足は生活習慣病やうつ病とも密接な関係があり、眠気により事故にもつながってしまうケースもあります。
不眠症の4つのタイプ
①入眠障害 ②中途覚醒 ③早期覚醒 ④熟眠障害
不眠医療は各ステージに合わせて様々な対応をしているようです。
引用:睡眠薬の適正な使⽤と休薬のための診療ガイドライン ー出⼝を見据えた不眠医療マニュアルー p.5
ー高齢者の不眠の特徴ー
・必要な睡眠時間は個人差がある
・若い頃より睡眠が浅くなり短縮する
・就床時間が早く、床上時間が長い
・睡眠薬服用後も症状が残っている場合が多い
・認知症の不眠には薬物療法は効果が乏しい
ー不眠に関わる要因ー
・ホメオスタシスやサーカディアンリズムによる要因
・過覚醒
ー睡眠に影響するホルモンー
・トリプトファン(必須アミノ酸)⇨セロトニンの材料
・セロトニン(脳内物質)→精神を安定させる等⇨メラトニンの材料
・メラトニン(睡眠ホルモン)→体温を下げる、副交感神経を優位にする、呼吸や脈拍・血圧を低くする等
不眠の改善には生活リズムの改善、臥床時間の調整、太陽の光を浴びる、食生活の改善、入浴、適度な運動など様々な方法があるようです。お悩みの方は、まずは専門家の受診をお勧めします。
訪問看護の場面でも、睡眠に対する悩みを抱えている方は非常に多いです。皆で正しい知識と情報を研修し日々の臨床に役立てることで、より幅広い知識を備えた在宅医療専門家チームを作っていきます!