西多賀病院にて、あおぞら診療所ほっこり仙台の田中先生の研修に参加してきました。
重症心身障害児の訪問診療の現状と課題がテーマでした。
3/30(木)19:00より、西多賀病院にてほっこり仙台の田中先生の研修に参加しました。
田中先生には開院される前に別の研修でお会いし、お人柄や医療福祉への熱意に大変感銘を受け、開院の際もお邪魔させていただきお話をお聞かせ下さいました。そのため、スタッフ一同今回の研修は非常に楽しみにしておりました。業務後の遅い時間にもかかわらず、会場はいっぱいでした。
重症心身障害児の説明から実際の患者の紹介まで、ユーモアを交えながら大変丁寧にわかりやすく解説していただきました。
医療を通し生命の安全や健康の維持を図ることで、その方の社会生活のサポートや他職種への橋渡しを行う必要性があるということは常に考えていることでした。実際に地域医療を支える医師より、「(地域に暮らす誰しもが送っているこの生活環境において、)医療とは目立たずに下から支える縁の下の力持ちのような存在であれたらいいのではないか。」そんなお言葉をいただき、自分たちの活動の背中を押してくださるような気持ちでいっぱいになりました。
医療とお金は切り離せない関係です。医療費(社会保障費)が急増することによって日本の経済を圧迫し、支えきれなくなってしまうようなことが危惧されています。そのような社会背景も含め、在宅医療への移行は課題となっています。
小児医療の分野においても、近年、医療の進歩が目覚しく多くの子供の命が助かるようになりました。
現在は1000人産まれ、亡くなってしまうのは約1人の死亡率にまで低下したようです。それにより、医療機器に頼る必要性がある子供たちも増えているようです。そして、これは先日の研修と非常にリンクする現状であると感じました。
助かるようになった人が増える時代になったが医療の資源の不足、社会資源の不足も問題となっています。
また、「通院」これが本当に負担になっている方たちがたくさんいるということ。そのような現状も深刻だと感じています。
これから、医療の場はめまぐるしく変化していく時代です。テーマは地域包括ケアであり、多職種・多業界、皆が連動して一つの地域を守っていく必要性があります。今回の研修は大変勉強になり胸が熱くなるような研修でした。
法律や制度もどんどん変わっていき、介護と医療の連携の会議も国会では行われています。
環境は与えられるものではなく、作っていくものです。
ひばり訪問看護ステーションは、「我々に何ができるのか?」自問自答をしながら日々挑戦していくプロフェッショナルな集団であり続けたいです。