ひばり訪問看護のパーキンソン病コラム(2)

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スクリーンショット 2015-06-22 20.58.29前回のコラム(1)に引き続き、今回は中脳『黒質』について解説していこうと思います!少しマニアックな内容になってしまうのですが、なるべく分かりやすく説明できるよう頑張ります!!前半は無視してもいいです!笑

 


 

黒質は、中脳の一部を占める大脳基底核の構成要素の神経核のひとつで、緻密部と網様部(および外側部)とによって、大きく二つに分けられます。

 

緻密部:線条体にドーパミンを送り興奮を抑制。また、神経細胞変性、脱落により線条体へのドーパミン量の減少がパーキンソン病の引き金に成る事が知られています。

 

網様部:淡蒼球-内節と同様に、線条体からGABA入力(直接路)、淡蒼球-内節からのGABA入力、淡蒼球-外節から抑制の入力、および視床下核から興奮性のグルタミン酸入力を受け、視床へ抑制の出力を行います。

 


 

難しい言葉がずらずら並びましたね…苦笑

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スクリーンショット 2015-06-22 20.58.48そもそも『黒質』の所属する『大脳基底核』は、主に運動(身体を動かす)の際の繊細な調整を行っています。この繊細な調整は『大脳基底核』に所属している様々な部分(線条体・淡蒼球・視床下核・黒質)の絶妙なバランスの取り合いによってコントロールされているんです。

そして、パーキンソン病の原因といわれている、『黒質』の病気によって黒質から出る『ドーパミン』物質がうまく作られなくなることで、うまく動けなくなってしまうのです。

大脳基底核エクセル

脳は様々な役割を持つ部分の絶妙なバランスで、全てをコントロールしています。『一つの部位が障害されることで、それらのつながりが障害されてしまう』といったネットワークで捉えることが重要の様です。仕事も同じように『誰かが休んでしまうと他の誰かが頑張らなくてはならない。頑張りすぎることでどっかに穴が開き、それを誰かが埋める。そんなストレスな状況を誰かがなだめる…。』…皆の絶妙なバランスが大切ですね!笑

それはさておき、脳梗塞なども障害された部位をつながり(ネットワーク)として捉えると症状が把握しやすくなります!

 

勉強すればするほど人間は精巧に作られているんだなぁを感心してしまいますね!

 

では、次回はパーキンソン病の分類などを中心に解説していきます!お楽しみに!!