ひばり訪問看護のパーキンソン病コラム(1)

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ひばりでは看護師・リハビリ(PT・OT)が連携した密な研修を行っています!研修強化中の『パーキンソン病』についてまとめたものを、コラムにして少しずつお伝えできればと思います!

自分たちの知識の整理にもしておりますので脱線したりマニアックな回もあるかもしれませんがご了承下さい。笑

 

パーキンソン病に関しては、様々な研究がされていますが『訪問看護×リハビリ×パーキンソン病』といった観点で述べられたものはあまりみかけません。「ひばりの訪問看護への熱い想い」も盛り込ませながら、ひばりらしくお伝えしたいと思います!!

ひばりは「風通しよく!自分らしく!」をモットーとした職場ですので、皆様もこの場を相談などの場にするのも良しですし、何か少しでもお役に立てたらスタッフ一同喜ばしい限りです!!お病気をお持ちの方、そのご家族様、ケアマネージャー様、他社看護師・PT・OT様、学生さん…どなたでも!!

初めの方は基礎が大切ということで「パーキンソン病とは?」といったところを中心とさせていただきます!

 

【パーキンソン病とは?】

簡単に言えば、『脳が出す運動の指令がうまく伝わらず、スムーズに動けなくなる病気』です。

もう少し専門的に言うと、『中脳黒質に異常が起こり、そこで作られるドパミン(動きを滑らかにする働き)の量が低下することで黒質から線条体に向かう情報伝達経路がうまく働かなくなる』病気です。

50~60歳代で発症することが多く、ゆっくりと進行していき、日本人では約1000人に1人の確率で発症すると言われています。

パーキンソン病には必ず注目される代表的な四つの徴候があります。


①振戦

「手、足、顎などが震える」「自然な状態で震え、何かをしようとすると止まる」「歩いているとき緊張しているときに震えが強くなる」

②筋固縮

「動作がぎこちない、手足の痺れ」「歩くときに片方の腕ふりが悪い」「足が引きずり気味になる」「関節を動かすと、歯車のようにカクカクとした動きがある」

③無動

「早く歩けない、字がだんだん小さくなる、寝返りがうてない」「声が小さく単調になる」「顔の表情が乏しくなる」「動くまでに時間がかかる」「細かい動作をしにくくなる」「無意識にやっていた動作(瞬きなど)がしにくくなる」

④姿勢反射障害

「よく転ぶ、足が前に出ない」「歩いていると小走りで止まらなくなる」「立った時少し前かがみ」「歩くとき、小股ですり足」「少し押されただけも転んでしまう」


このほかにも便秘、排尿障害、睡眠障害、抑うつもなども見られることが多くあるようです。

 

そもそもパーキンソン病の原因とされている中脳黒質とはどういったもので、何をしているんでしょうか?『原因』がわかると『結果』として現れている現象も理解しやすいかもしれませんね!!

 

次回はその『中脳黒質とは??』というテーマでお伝えしたいと思います!