関節リウマチの治療とリハビリ

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関節リウマチとリハビリについて

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概略・症状
全身の関節や筋などが炎症によって障害される疾患を「リウマチ性疾患」と呼びます。その中で、関節を中心に傷害を受けるのが「関節リウマチ」と呼びます。発症初期には食欲不振や身体の倦怠感、熱発など風邪に似た症状があります。それに加え、朝の強張り(こわばり)があり、手指が握りにくい、手足が腫れる、動きづらいなどの症状が出れば関節リウマチの可能性があります。その場合はお近く整形外科・リウマチ科などの受診をおすすめします。関節リウマチ(RA)の特徴として腫脹(腫れ)があります。比較的手首・手指・足のゆび(趾)の関節が腫れ上がり変形していきます。関節リウマチの好発年齢は30~50代の女性に多く日本では1000人に5人が関節リウマチに罹患すると言われています。関節リウマチは「自己免疫疾患」の一つです。人間は体内に侵入してきた最近やウイルス、または体内で発生したがん細胞などの外敵から身を守るために、これらを排除するシステムを持っていますが、その免疫システムに異常が生じると自分の身体の一部など正常な組織も攻撃してしまうことがあります。長期間攻撃が続き組織が破壊されるのが関節リウマチなのです。

原因・進行
何が原因で、免疫システムに異常が起こるのかははっきりと解明されていないのが現状です。ストレスや感染症、ホルモンバランスの影響など諸説あります。関節リウマチは人により進行の仕方が異なりますが、良くなったり、悪くなったり(増悪・寛解)をくり返しながら時間とともに徐々に進行していく疾患です。あまり進行しないタイプの方が全体の7割を占めています。関節などの手術を行うのはごく一部の方のみです。

 関節リウマチの治療
リウマチの治療は薬物療法、生活指導を含むリハビリテーションがメインとなります。薬物療法は抗リウマチ薬による治療となりますが、すべての方に効くわけではありません。また、リウマチと似たような症状の違う疾患(膠原病など)があり、中には誤診なども考えられます。なるべく専門の医療機関を受診することが重要です。

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関節リウマチのリハビリ
リハビリテーションは進行の程度に関係なく重要です。自分はリウマチだからと関節に気を使い、あまり動かないでいると、生活する能力はあっという間に衰えてしまいます。関節に負担をかけずに過ごしたり、運動をすることが大切ですので、理学療法士・作業療法士などのリハビリの専門職に相談して身体にあった効果的なトレーニングを受けることが重要です。また、様々な道具(自助具)を作り、日常生活上の動作を負担なく行うようにする事も大切です。

ひばり訪問看護ステーションではリウマチの臨床経験豊富な理学療法士・作業療法士が複数在籍しており、お悩みをもった方のリハビリテーション、在宅療養のサポートを行っています。要支援1~要介護5の介護高齢者から医療保険適応の若年性のリウマチ等まで幅広く対応しておりますので、是非ご相談ください。

 ひばり訪問看護ステーション(仙台) 022-728-8160