ひばり訪問看護のパーキンソン病コラム(5)

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パーキンソン病のコラム第5回です!!

今回はパーキンソン病の「リハビリテーションの捉え方」をテーマとし、2回に分けて解説していきたいと思います!

ひばりでは看護師もリハスタッフも様々な視点から病態を捉えられるような研修を行っています!実際の研修の資料の一部を使用して、どんな方でもわかるように解説していきたいと思います!

 

では、「パーキンソン病のリハビリテーションの捉え方」始まります!

 


 

早速なんですが、「パーキンソン病」は頭から離してください!笑

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『錐体外路性運動系』…見るからに難しそうですね。

『錐体外路性運動系』とは、『運動する際に、筋肉をバランス良く動かせるように絶妙な調整をしている神経の経路』です!

この錐体外路性運動系で大切とされている部分に、コラム②でお伝えした『中脳黒質』が入っています。

では、その筋肉を絶妙にコントロールしている錐体外路性運動系が障害されるとどうなってしまうんでしょう???

 

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…お気づきでしょうか?

不随意運動(意には反し勝手に動いてしまう) の中に『振戦』が入っていますね!

『パーキンソン病=振戦』というわけではなく、『錐体外路性運動系の障害』の症状なんですね!

なので、『中脳黒質』の変性による病気と分かったことで、どのような症状が出るのかを予測することができますね !

 

*まとめ*

・中脳黒質が変性することで錐体外路性運動系が障害される

・運動時の筋肉の絶妙なコントロールが困難になる

・不随意運動(意には反し勝手に動いてしまう)が起こる


 

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パーキンソン病は4大兆候だけでなく、すくみ足・小刻み歩行・突進現象なども特徴的な現象といわれています。読んで字のごとく、足がすくんでしまったり、小刻みになってしまったり、前方に突進してしまう現象が起こってしまいます。

これらの兆候や現象も「筋肉をうまく使うことができないことによって起こってしまう」ものとして考えてみると、様々な関係性が見えてくるかもしれませんね!


 

次は、パーキンソン病のリハビリ(理学療法)で重要視されるポイントです!

問題とされるものは『姿勢反射障害』といわれています。

姿勢が崩れても立て直せなかったり、姿勢の崩れに気づけないこともあります。また、バランスを崩した際に一歩が出ずにそのまま転んでしまったりなど、『バランスをとることができなくなってしまい転倒してしまう』ことが問題とされています。

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さて、次回は後半戦です!!

次回は『バランスについて』『パーキンソン病のリハビリの研究データ』『まとめ』を解説させていただきながら、どのようなリハビリをしていくのか説明していきます!!

お楽しみに^^